暗号資産(仮想通貨)は、このデジタル時代の新たな資産クラスとして注目している方が多いと思います。
暗号資産を取引したり、保管したりする際に知っておきたいのが「取引所」と「ウォレット」の違いについてです。
初心者の方に向けて基本的な違いを分かりやすく解説しています。
この記事でわかること
・「取引所」と「ウォレット」の違いについて
・それぞれのメリットとデメリットについて
正しい知識を身につけて、自分の資産を守っていきましょう!
暗号資産の取引所とウォレットの違い
_取引所とウォレットの違いは、秘密鍵と言われる「管理者であるという証明をするもの」の管理方法の違いです
取引所の場合は、秘密鍵は運営会社が管理しますが、ウォレットの場合は自分で秘密鍵を管理する必要があります。
取引所:コインを売買、取引する場所
ウォレット:コインを保管しておく場所
取引所は銀行、ウォレットは財布をイメージしていただくと、分かりやすいと思います。
・取引所の特徴
取引所は、「中央集権型」と呼ばれており、企業や管理者が明確になっています。
暗号資産の業界だと、コインチェックやGMOコインなどの管理者がいて、その管理者がコインの売買や取引を管理してくれています。
そして、管理者が秘密鍵も管理してくれています。
私たちが日常的に使っている、例えばメルカリやAmazonなどのサービスは、こうした運営者が提供しているサービスを使っていることがほとんどだと思います。
こういったサービスは、どれもメールアドレスや名前、住所などを登録して使うものが多いと思いますが、ハッキングや個人情報流出などのリスクにつながる恐れもあります。
・ウォレットの特徴
ウォレットは、コインを保管しておく電子財布です。
ウォレットは自分で管理をしているので、自分で自由に資金の流れを作ることができます。
取引所のトラブルや、メンテナンスなどに影響されない特徴があります。
ウォレットは2段階承認の鍵で管理されており、セキュリティが強化されているので、不正に流出されるリスクが極めて低いです。
秘密鍵を誰かに教えることは絶対にありません。
もし誰かに求められた場合は、詐欺などのかのうせいもありますので注意しましょう。
取引所のメリット・デメリット
取引所のメリットとして
・資金管理は取引所にお任せができる
・コインの売買がすぐにできる
・何かあった時の保証がきく
取引所は、銀行口座でお金を預けておくイメージになりますので、セキュリティなどは良くも悪くも取引所に依存してきます
ウォレットに比べると、資金管理は比較的簡単にできます。
コインを売買したい時にも、お金は取引所に入っているので、すぐに取引することができます。
なので初心者の方には、扱いやすい方法だと思います。
また、何かあった時(ハッキングや流出など)、日本の取引所であれば、保証がありますので自分の資産は守られます。
ちなみにご存知の方も多いと思いますが、マウントゴックス事件という事件が起こっています。
当時「マウントゴックス」という世界最大級の取引所で、2014年にマウントゴックスにあったビットコインが運営者によって持ち逃げされたと言われています。
失われたビットコインの枚数は約85万枚。当時のレートで約470億円という被害額でした。
それを機に、投資家を守るためのルールづくりとして、取引所に顧客資産の保証を義務付けました。
取引所のデメリットとして、
・ハッキングや取引所の破綻のリスク
・メンテナンスやトラブルなどにより、取引したいタイミングでできない場合がある
資産管理が簡単な分、利益を出したいタイミングで引き出せなかったりするリスクがあるので注意が必要です。
ウォレットのメリット・デメリット
ウォレットのメリットとして、
・自分自身で資金をコントロールできる
・取引所のセキュリティやトラブルなどに影響されない
・ハッキングのリスクが少ない
ウォレットで保管する場合は、自分でコインが入っている通帳を持ち歩いているようなものなので、自分でお金を管理できる最大のメリットだと思います。
またハッキングなどは、個人の小さいお金よりも、取引所などの大きいお金を狙うことが多いと思うので、そういったリスクを抑えられるのも魅力です。
ウォレットのデメリットとして
・もしウォレットがハッキングされてしまった場合は、取引所のような保証はない
・秘密鍵など初心者には管理が大変
まとめ
暗号資産の取引所とウォレットは、それぞれ異なる目的と性質を持っています。
取引所は、売買や取引
ウォレットは資産の保管
適材適所でうまく使い分けるのがおすすめです。
取引所は手軽に取引できるので、頻繁に売買する暗号資産は取引所で保管します。
反対に、取引頻度が少ない暗号資産は、リスクに備えてウォレットで保管するのが良いと思います。